やぁ、私はきのこ。
フリーのキャメラマンさ。
今日、私はギアノスを撮影しに塔まできていた。
雷光虫の巣を2死しながらもなんとか抜けると、お目当てのギアノスへとたどり着く。
慣れた道だ。
大雷光虫で3死しなかった私は上機嫌でキャメラのシャッターを切っていた。
しかし・・・
なにかがおかしい。
雷光虫の巣で3死しなかった事ではない。そういうこともたまにはあったのだ。
なにかもっと別の・・・
そう、未知なるオーラを感じた。
「 !? 」
私は背筋に悪寒を感じて振り向いた。
するとどうだ、驚いたことにそこには一人のイケメンが立っているではないかッ!!
私は無我夢中でシャッターを切っていた。
なんだこの存在感は・・・。
なんと言えばいいのだろう。
独特の空気が彼を包んでいた。
一言で言えば、イケメンビーm・・・そう!イケメンビームだ!!
彼はイケメンビームを放っていたのである!!
「あ、あなたは・・・」
言葉に詰まる。
何を言っていいのかわからない。
彼の前ではすべてが薄っぺらい。
「ドスファンゴの逆襲さ」
突如、彼の瑞々しい可憐な唇が動いた。
「キョウソ飲んでランすの突進したら楽しそう」
よくわからない。
「ロマン砲上に向けられないかな」
どうやら彼は私の様な常人では理解不可能な遥か高みに居るようだ。
彼は私の知的好奇心を激しく刺激した。
どこから来たのか!!
なぜここに居るのか!!
その防具の防御力はいくつなのか!!!
疑問は尽きない。
しかし彼は風呂がどうとか言うと私の目の前からこつぜんと姿を消してしまった。
なんだったのだろうか。
宇宙人・・・地底人・・・超能力者・・・
いずれにしてもイケメンすぎた。
そう・・・彼はイケメン過ぎたのだ・・・ッ!!
後に待つ悲劇を、私はこのとき知る由も無い。
つづく